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Yes,my lord ⑨

Posted by よしきち on 16.2014 暴君妄想文   0 comments   0 trackback
花粉の仕業か目が痒いですよしきちです。
目薬が手放せません。。。

さてさて。一カ月以上放置した連載、
もはやどんな話だったか忘れられているかもしれませんが続き書きました。

この勢いでさっさと書いていきたいと思います。
お付き合い頂ける方は続きからどうぞ。




最近テツヒロは、夜の間に出かけているようだ。
以前、朝帰りなのか明け方に帰ってきたテツヒロとすれ違った時、
ふわり、石鹸の香りがした。

外で風呂に入って帰ってくるなんて、何をしてきたか言っているようなものだ。
プライベートなことだし…詮索するのも…と思って黙っていたのだけれど
どうしても気になって聞いたら、素気ない返事をされたのは、つい先日の話。

その時、突き離された気がして、なんだか面白くなくて。
でも、それ以上は何も聞けなかった。
解ったのは、特定の恋人は居ないけれどそーゆーことはしているということ。
…やっぱりなにか面白くない。

理由は解っている。
自分がテツヒロのことを好きだからだ。
勿論、子供の頃は家族として好きだった。
しかし、いつの頃からか一人の人として、彼が好きだ。

最初は勘違い、気の迷いだと自分でも思った。
それでも気持ちはどんどん膨らんでいく。

本当は面と向かって、好きだと言いたい。
けれどもそんなことを言えば、困らせるだけだ。
家族扱いと言えども、仕事上は自分の配下。
彼にそんな気も無いのに、好意を伝えたって迷惑になるだろう。
それに、言ってしまえば今までみたいには接してくれなくなるかもしれない。

…それだけは嫌だ。
母はもう亡く、父に甘えるのを弟妹に譲って遠慮してきた自分にとって、
彼は唯一自分のしっかりしていないところを見せられる、甘えられる存在なのだ。
彼にだけは、弱いところを見せてもいい。
少々我儘を言っても、笑って傍に居てくれる。

テツヒロが余所に恋人を作っても、伴侶を持ってもいい。
このまま、ずっと自分の隣に居てさえくれたら他はいらない。
それだけで心は満たされる。
だから、余計なことは言わないと決めた。




「こうして二人で買い物に来るのも久々ですね」
「そうだな。まずはどこから行く?」
「順番に回って…本屋は最後にしましょうか。ゆっくり見たいだろうし
重いですから」
「じゃあ…お前の帽子から見るか」

テツヒロと二人で街に買い物に来て、並んで歩く。
昔はよくこうして歩いたのだけれど、お互い忙しくなってからは
なかなかこうはいかなかった。
家族も、使用人達も居ない、二人きり。
こうして歩いているだけで、どれだけ嬉しいことか
きっとテツヒロは知らないだろう。

少し歩いたらお目当ての帽子屋に辿り着く。
ところ狭しと並べられた帽子の山。
どんなタイプのものが欲しいかは決まっているようで
似たようなものを手に持っては見比べている。
それを繰り返していくうちに、お目当てが二つまで絞れたようだ。

「どっちがいいですかねえ…」
「被ってみろよ」
「じゃあ見てくださいね?」
手にした二つの帽子を、交互に被ってみせるテツヒロは
なんだかとても楽しそうだ。

「どっちがいいと思いますか?」
「そうだな…後の方が似合う…と思う」
「そっかあ。ならこっちにしよう」
左手に持っていた方の帽子は他の帽子と綺麗に重ねて元の棚へ。

ふと後ろの棚を見ると、テツヒロが絶対被らないような帽子が目に入り
悪戯を閃いて。それを手に取り、後ろから被せてやった。
「これもいいんじゃないのか?」
「…これって……」
被せたのは婦人用の造花や羽根をあしらった華やかな帽子。
振り向いたテツヒロの顔とそれとの取り合わせがおかしくて
けらけら笑ったら被せ返された。

「俺よりきっとお似合いですよ。買ってあげましょうか?」
「バ~カ。いらないっての」
あと10年もしたらかなこに買ってやるか、と二人で言い合って
さっき選んだ帽子を買って店を出た。

その後は、ちょっとした日用品を見たり、屋台の食べ物を買い食いしたり。
店をいくつか回って最後に俺の目当ての本屋に入った。
「専門書のコーナーに行ってくる」
「じゃあ俺、荷物を見てますから」
「お前は見なくていいのか?」
「最近買った本をまだ読み切ってないので」

言葉に甘えてテツヒロに荷物を任せて目当ての本が並んだ棚に。
ずらっと並んだ本を見ていると、目移りしてしまうが
あまり買い過ぎても困るので、良さそうな本を見つけては
パラパラと捲り、内容を比較して検討する。
ここのコーナーには人が少なく静かなのが良い。
俺ともう一人、同じように本を探す女性が居るが熱心なものだ。


流し読みを繰り返し、何冊か目星をついた。
そろそろ支払いに行こうとしてふと顔をあげると、
彼女は踏み台を持ちだして、一番高いところの本を取ろうと手を伸ばしている。
背がそんなに高くないせいか、踏み台の上で背伸びして、見ていて危なっかしい。
そう思った瞬間。ぐらりと体が揺れて、踏み台から足を滑らせた。

「…大丈夫か?」
咄嗟になんとか支える事が出来、事故になるのは避けられた。
落ちたことに驚いたのか、目をパチパチさせていたけれど、
視線が俺の方へ向くと状況に気が付いたのか、慌てた様子になった。

「す、すみません…。ありがとうございます」
跳ねるように俺の手から離れると、お辞儀をしてお礼を言ってくる。
年頃で言えば同世代のようだ。着ている服からして、彼女も貴族だろう。

「言ってくれたら本くらい取るのに。どの本?」
「一番上の棚の…右からえっと…七番目の本です」
「はい。これでいいか?」
「ありがとうございます」
本を手渡したら真っ赤な顔でこちらを見ていた。
さっきのことがあったから恥ずかしかったのかもしれない。

あまりこの場に居たら悪いかなと思ったので、一言挨拶してその場を離れると
選んだ本の代金を支払い、本屋を出た。

「すまん。待たせたな」
「いいえ。大丈夫ですよ。良い本ありました?」
「手頃な値段の本でいいのがいくつか。じゃあ帰るか」
「そうですね。ちょっと予定より早めですけど…」

お互い買い物したものを手に、並んでまた歩く。
さっき本屋であった話をしたら、少し眉間に皺が寄った気がするけど
気のせいだろうか。
でもすぐにまた笑顔に戻ってしまうから、聞けず終い。

「こっちから帰りましょうか」
途中でテツヒロが提案して、行きとは少し違う、
公園の傍を歩いていたら、変わった屋台が目に入った。
「なあ、あれなんの屋台だ?」
「…ああ。あれは写真屋ですよ」
指させば、そちらの方を見て答える。意外な答えに驚いた。

「写真?外で撮るのか?」
「ええ。撮れるらしいですよ。撮ってみますか?」
「…いいぞ」
「え?」
「なんだよ。お前が言った癖に。面白そうだから並んで撮りたい」

すたすた歩くとテツヒロは後ろから追いかけるようについてくる。
暇そうにしている写真屋の親父に声を掛け、カメラの前に並んで立った。
「荷物、手に持ったままですけど」
「しまった!…まあ、いいか」
「大丈夫ですよ。待ちますから」

荷物を置かせてもらってもう一度。

二人だから二枚撮って、一枚ずつ。
母さんが元気だった時に、皆で撮った写真と同じくらい嬉しい写真が撮れた。


そんなわけで実は両想いだという。
二人とも知らないままなのですけどね★

兄さんは兄さんで、森永君のことを好きだからベッタリだったのです。。。
腐フフフ。

こんな感じで次回に続きます。
ここまでお付き合いありがとうございました♪
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プロフィール

よしきち

Author:よしきち
『恋する暴君』狂いの管理人。

特に宗一兄さん萌えが末期です。
最近変態が加速してきて
人として色々とアウトです。

兄さんが好き過ぎてヤバい。
二次元逝きたい。

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