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Yes,my lord ⑪

Posted by よしきち on 16.2014 暴君妄想文   0 comments   0 trackback
猫さまっていうか宗くんにボディプレスで叩き起こされましたよしきちです。
かなりの衝撃だったので怒ろうとしたら、可愛い顔で「みゃー」と言われ
怒れなかったダメ飼い主です…。

さて。自分でもビックリするくらい放置してた連載。
やっと続きを書きました。お付き合い頂ける方は続きからどうぞ。。。

「今日はソウジン様もご一緒に謁見なんですね」
「珍しいよな」
「なんでまた」
「今日来る客は親父の知り合いらしい」
朝の支度をさせながら、会話をする。
いつも通り髪を梳かして、今日の衣装を着せて。
眼鏡を手渡そうとしたら正面から抱きつかれた。

「…ソウイチ様」
「なんだ?」
「なんだじゃないですよ。なにしてるんです」
「なんとなく」
なんとなくでこんなことをされたら敵わない。
抱きしめ返しそうになるけれど、それをしてしまったら歯止めが効かなくなりそう。
この人はただ、俺をからかって甘えたいだけなのだ。

「ほら。眼鏡かけて。今日の分の新聞がそろそろ来ますよ」
「ん…わかった」
第三者が来ると解れば大人しく言うことを聞く。
猫かぶり…みたいなものだろうか。

今日はコーヒーでなく二杯目も紅茶を、新聞を流し読みしながら飲む。
その隣で主の脱いだ服を片づけてメイドに手渡し洗濯をお願いした。

「この名前…どっかで聞いたような」
記事を見ながら眉間に皺。
覗きこんで見たら、俺もその名前に見覚えがあった。
「えっと…確か…」

今日の予定を見直してみると、同じ名前。
「今日の…ソウジン様の知り合いのお客様ですね」
「ああ…どうりで」
「何の記事です?」
「ん?孤児院に多額の寄付とかなんとか」
「へえ。立派な人ですねえ」
「そーだな」

なにげない朝の会話をし、そのあとは揃って朝食を食べて。
午前に予定されたお客様を迎える準備をすると、時刻通りに馬車が来た。

降りてきたのはスマートな紳士。その後ろに、女性の姿。
「まさか…」
嫌な予感というのは当たってしまうもので、その女性は先日訪ねてきた、
どう見てもソウイチ様に気があると思われるあの子だった。

「…そういやまた来るって言ってたっけ」
彼女に罪はないが面白くない気分だ。でもそんな私情を挟むわけにはいかず、
ソウイチ様達にお客様到着の旨を伝えたら、ソウジン様が自ら玄関まで行き
二人を迎え入れる。

「久しぶりだな」
「本当に。何年ぶりだろう」
「いつもお前がふらふらして中々捕まらないんじゃないか」
「あはは。そうだね」

屋敷に招き入れ、客室に入って貰ったら、ソウイチ様の声。
「なんだ。あんたか」
「ソウ君…。知り合いとは言えあんたはないでしょ…それに…」
「失礼しました。父がいつもお世話になっております」
ソウジン様に注意されて、ソウイチ様が慌てて挨拶をしなおす。


四人が着席するのを見届け、部屋を出てメイドの入れた紅茶を受け取りに。
手土産だというそれは薔薇の香りのするハーブティ。
トレイに乗せて、客室にそれを運ぶ。

部屋をノックし、中に入ると四人の前に紅茶を並べた。
お辞儀をして下がろうとしたら「ねえ」と声を掛けられる。
「君がテツヒロ君?」
「は、はい」
「ソウイチ君のサポートをしている子がハンサムだって噂で聞いててね。
二人で並ぶと絵みたいだ」
「あ、ありがとうございます」
で、いいのかな?
もう一度丁寧にお辞儀しなおすと、会話の邪魔にならないよう、部屋を出た。


「テツヒロ様。さっきいただいた紅茶、私たちの分もありますから、どうぞ」
年配のメイド長に手招きされ、頬を掻く。
「お部屋の前には代わりに私がおりますから」
思ったことを見透かされたのか、そう言って肩を叩かれたので、お言葉に甘えることにした。


「あ、テツヒロ様。どうぞ」
珍しい香りの紅茶にはしゃぐメイド達の輪に入り、紅茶を手渡される。
おそらくこれはかなり値が張るものだろう。
それを手土産にするのは解るが、こうやって使用人たちにも、と言ってくれるあたり
ソウジン様と似ているな、と思う。

「ねえ、あのお方、もしかしたらソウイチ様のお嫁さん候補かしら」
「あの方なら大歓迎。ソウイチ様も楽しそうにお話されてるみたいだし、
お綺麗で、しかも私たちにも丁寧だし」
そんな噂話が聞こえてくる。
やはりあれはそういった話をしにきたのだろう。
こんな日がくることは分かっていたけれど、やはり辛い。

でもそれを悟られないよう、笑顔でいるように努め、紅茶を頂いたところで客室の前に戻ると、メイド長にお礼をいい交代した。
部屋の声がわずかに漏れてくるけれど、不明瞭だ。
もやもやする気持ちをもてあましながら、小一時間も経った頃だろうか。
お客様がお帰りになるので、それを見送って、そのあとすぐに
揃って昼食をとった。


午後。
「紅茶、俺たちも頂きましたよ。すごくいい香りでした」
「そうか」
書類の束に目を通しつつ、返事をする。
気になって仕方ないことを、今なら聞いてもいいだろうか。

「…あの…聞いてもいいですか?」
「…なんだ?」
「もしかして、今日のお客様の要件って…」
「…結婚の申し込みだ」
「…そう…ですか。やっぱり…」
ひどく目眩がするけど、倒れるわけにはいかない。

「びっくりしたけどな。急な話だし」
「それで…どう、されるんですか?」
「どうって…」
「結婚です」
「…まあ、俺には決まった相手はいないし、相手が好いてくれてるならありがたいけど、
急に結婚っていうのはちょっと抵抗があるから、まずは交際してみることになった」
「へえ。良いお話だったみたいですし…良かったですね」
なんとか笑顔を取り繕って、微笑めば、ソウイチ様が悲しそうに笑ったのは、気のせいだろうか。


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プロフィール

よしきち

Author:よしきち
『恋する暴君』狂いの管理人。

特に宗一兄さん萌えが末期です。
最近変態が加速してきて
人として色々とアウトです。

兄さんが好き過ぎてヤバい。
二次元逝きたい。

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