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Yes,my lord ⑬

Posted by よしきち on 23.2014 暴君妄想文   0 comments   0 trackback
自分でこの連載を読み返して「続きは!?」と素で思いましたよしきちです。

山場とかオチは考えてるのですが、間はけっこう行き当たりばったりという。。。
そんな感じでなんとか書いてます既に…14話目。

お付き合い頂ける方は続きからどうぞ。



この頃、テツヒロの様子がなんだかおかしい。
いつもと変わらないように見えて、時々ぼんやりしていたり、
伏し目がちになっていたり。

その時は「どうかしたか?」と訊ねても、「なんでもない」だとか
「少し眠いのかな」なんて濁して答える。ウソつけ。
でもあんまり干渉し過ぎると、また素っ気ない返事をされるのが怖い。
だから何も言えずに、一人で悶々とすることになっていた。

それと、自分はもうすぐ18歳になる。
結婚を前提に、と付き合いだした彼女との結婚を
そろそろはっきりさせないといけない。

好きか嫌いかで言われたら好きだと思うし、趣味も話も合う。
それになにより自分を好いてくれているのだから、受ければいいだけのこと。
なのに、二の足を踏んでいるのは、まだどこかで迷っているからだろう。
でも、言えない。誰も幸せにならないことなんて、言わない方がいい。




その日はひどく天気が良くて、外に出かけたい気分になった。
いつもデートの時には近くにいるテツヒロと違い、弟妹達は彼女とはあまり接点がない。
いずれは家族になるんだし、予行演習も兼ねてみるかと思い、
彼女の了解を得てから二人に声を掛けた。

二人ともすぐにOKしたのでテツヒロも連れて、五人で外に出かける。
俺は楽しかったし、皆も笑顔だった。
でもそれはテツヒロを除いて。
あいつは笑顔だったけど、どこか元気がなくて。
笑っているけれどなんだか…憂い顔だった気がする。

気になったから、帰って二人になった時に
それとなく聞いてみたけれど、やっぱりいつも通り。
何かあるのなら一人でそんな風に抱えないで、話してくれたらいいのに。

次の日。
いつもと同じような一日が過ぎ、夜になってベッドに入り、テツヒロの背中を見送って
寝ようとしたけれど、すぐに寝つけず、なんだか喉の渇きを感じて部屋を出た。
水を貰いにキッチンまで行って、コップ半分ほどの水を飲んだら部屋に戻る。

二階へ上がり、父の部屋の近くまで来た時。
目の前でドアが開き、テツヒロが出てきた。
びっくりして固まっていたら、こちらに気がつかずにそのまま行ってしまったし、
声も掛けらなかった。一体何の話をしていたんだろう。

気になるけど、聞いてもまたはぐらかされそうだ。
ベッドに戻ってぐるぐる考えて。気が付いたら寝てしまっていた。




「ソウイチ様、起きてください」
「…テツヒロ?」
半分寝ぼけたまま答えたら、肩を軽く叩かれて。
「そうですよ。ほら、起きて」
眠たい目を擦って起きれば、目の前にはいつもと変わらないように思える。

「あの…」
手渡された紅茶を受け取って、見上げると目が合う。
「なんですか?」
「や、やっぱり良い」
聞き返されたら思わずそう答えてしまった。
不思議そうな顔をされたけど、気がつかないふりをして。
紅茶を飲みきると顔を洗って目を覚ました。

服を着替えて髪を梳かされ、コーヒーを飲みながら新聞を読んで。
リビングに移動したら全員揃って朝食を取る。
そうしたら、目の前にいる父が、なんだか元気がない。
トモエやカナコも気がついたみたいで、口々に
「大丈夫?」と聞いていたが、「大丈夫」と大丈夫じゃなさそうな顔で答えて
こっちを不安にさせる。
でも、おかしなことにいつもなら一番に気がついて声を掛けそうなテツヒロが
何も言わないし心配そうな顔をしていないのが気になった。
心配そうな顔の代わりに、なんだろう、申し訳なさそうな顔とでもいえばいいのだろうか。
そんな表情で、俺たちのやり取りをじっと見ていた。

…おかしい。
やっぱり昨日、二人で話していたことが原因に違いない。
あいつが片づけをしている間に、父に話を聞いてみよう。

食後、少し休みたいと部屋に戻った父の後を追いかけて
目の前で閉まったドアをノックする。
すぐに返事があったから、名乗って部屋に入った。
「どうしたのソウ君」
ソファに座ってぐったりなっている父の隣に座り、顔を覗き込む。
「体調悪そうだなと思って」
「うん…ちょっとね。心配させてごめん」
「それと…」
「ん?なに?」

「体調悪いのは、昨日モリナガとした話のせいか?」
「ソウ君、なんでそれ知ってるの?」
俺の質問に、父の目が丸くなった。
「部屋からあいつが出てくるのを見た」
「起きてたの?」
驚いたのか、瞬きをいくつか。

「悪いか?で、何の話してたんだよ」
「ん~でもこれ言ったら…」
「いずれわかることだったら教えてくれてもいいだろ?
何かあったのか?」
はっきりした答えを聞きたくて、真っすぐ目を見つめて言ったら。
「…テツ君、この家を出たいって」
「……え?」
耳を疑うような一言が刺さった。

「そんな…ウソだ…」
「僕だってそう思いたいけど、本当だよ」
「それで…OKしたのか?」
「うん。寂しいけど、テツ君が望んでるなら仕方ないしね」
「いつ出ていくつもりだ?」
「自分の跡を継いでくれる人が見つかったらって」
「…そうか」

目の前が真っ暗になるけれど、父は悪くない。
だからそれ以上何も言えずに、「わかった」とだけ言って部屋を出た。


どんどん話が暗くなる~。
ここまでお付き合いありがとうございました<(_ _)>
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よしきち

Author:よしきち
『恋する暴君』狂いの管理人。

特に宗一兄さん萌えが末期です。
最近変態が加速してきて
人として色々とアウトです。

兄さんが好き過ぎてヤバい。
二次元逝きたい。

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