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Yes,my lord ⑮

Posted by よしきち on 11.2014 暴君妄想文   0 comments   0 trackback
今年の夏コミがお盆ど真ん中過ぎて行けそうにないよしきちです。
草葉の陰から通販を待っております…。

さてさて。のろのろペースで書いてます連載の続き。
前回の終わり方があんな感じだったので…ねえ。

そんな感じですがお付き合い頂ける方は続きからどうぞ。

ざわざわと外が騒がしいせいで、目が覚めた。
瞬きを数回して、時計を見る。いつもならもうとっくに起こされている時間だ。
ぼんやりと考えたところで、体中が鈍く痛むことに気付く。
「…えっと……」
昨日、なにがあったんだっけ…。
テツヒロはなんで起こしにこない…?

「あ…」
思い出したところで一気に青くなる。今誰か来たら…。
がばっと起き上がって目に入ったのは、きちんとパジャマを身に付けた
自分の体。
何事もなかったように整えられているけれど、体は重く、
襟元からちらりと見えた肌には転々と赤い痕。
夢だったら良かったけど、夢じゃなかったみたいだ。
唇を噛み、涙が出そうなのを堪えていたら、ドアをノックする音。

「誰だ?」
「ソウイチ様、起きておられますか?」
「…ああ。入ってきていいよ」
「失礼します」
ドアを開けるなりお辞儀をしてこちらへ向かってくるのは、うちでも古参のメイド長。
彼女が狼狽えているところなんて、初めて見たかもしれない。

「…テツヒロ様が」
「出て行ったのか?」
「え、ええ。書き置きを残して朝方に出て行ったみたいで…。
どうしてそれを?」
「…俺が悪いんだ」
「え?」
「元々出て行きたかったみたいで…そんなときに我儘言ったから愛想尽かされたみたい」
なんとか強がってそう言ったけれど、内心は泣き出したい気持ちで一杯だった。

「ソウイチ様…」
それが伝わったのか、心配そうな表情と声。
大丈夫だって、安心させないと。
でも体はだるいし、これ以上気丈に振る舞えそうにない。
「ごめん。今日は体調が優れないから…予定を全部キャンセルにして貰えないか?」
「…わかりました。伝えておきます」
「食事もいらないと伝えて。寝なおすよ」

退室と予定の変更をお願いし、
部屋を出るのを見送り、もう一度ベッドに倒れる。
眩暈で気を失いそう。
ああもう。次に目を開けたら、全てが夢だったらいいのに。



気が付いたら夜だった。
いつの間に用意されていたのか枕元には水差しとグラス。
一杯の水を飲み干し、起き上がってみる。
軋む体は少しはマシになったとは言え、まだだるい。
時計に目をやれば時刻は23時を回ったところだ。
腹は空いているし、誰かに頼めば軽食を用意して貰えるだろう。
でも食べる気がしないのでそれはしないことにした。

…本当に、出て行ったのか。
無意識のうちに部屋を出て、隣室である、テツヒロの部屋のドアを開ける。
久々に入る部屋は、前とそんなに変わっておらず、持ち主が居なくなったとは思えない。
「…ほとんど物置いて行ったのか」
飾られた写真立てには昔母さんが元気だった頃に六人で撮った記念写真。
これも、置いていったのか。本当に出て行きたかったんだな。

部屋の中で立ち尽くしていたら、廊下を歩く足音。
近づいてきた人影は、開けっぱなしにしていた部屋の中に伸びてきた。
「ソウくん?」
「親父…」
父の顔は、以前テツヒロが出ていくと話た時と同じように
元気がなかった。
「テツ君、出て行っちゃったね」
「うん……」

「ソウくん、大丈夫?」
大丈夫じゃない。でも、父に言ってもどうにもならないことだから
これ以上心配させたくない。
「ちょっと予定が早まっただけだし…大丈夫だよ」
「…そっか。でも寂しくなるね」
「…そうだな」

「そうだ。体調悪いんだろ?まだ辛いようだったら明日は代わりに僕が」
「いいよ。もう平気だ」
「でも」
「いいって。それより、トモエとカナコのフォローしてやってくれ」
「そうだね。二人とも泣いてたよ」
「……もう、部屋に戻るから」
「うん…」

心配そうな父を置き去りに部屋に戻り、ベッドに座る。
ずっと大事に持っていた、二人で撮った写真を破いて
布団に潜り込んだ。


同じころ。
家を出たモリナガは行きつけの店のカウンターで項垂れていた。
「ちょっと。いくらなんでも飲み過ぎ…。どうしたん?」
「自分が嫌になっちゃった。本当に最低でさ…」
「…もう、お屋敷には帰らないつもり?」
「帰れないし、帰る資格がないよ」

自己嫌悪に苛まれながら、グラスの酒を飲み干した。


ハピエンは…!?ハピエンはまだなの!?と書いてる本人が一番思ってます。
次回はもう少し…早く更新したいです。

ここまでお付き合いありがとうございました<(_ _)>
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よしきち

Author:よしきち
『恋する暴君』狂いの管理人。

特に宗一兄さん萌えが末期です。
最近変態が加速してきて
人として色々とアウトです。

兄さんが好き過ぎてヤバい。
二次元逝きたい。

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