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Yes,my lord ⑯

Posted by よしきち on 15.2014 暴君妄想文   0 comments   0 trackback
進撃の巨人のフィギュアが欲しいよしきちです。

ミカサと兵長とエレン…欲しい。でも買ったら箍が外れそうなので…買わない。
でもいい出来なんだよなあミカサだけでも…それだとエレンが居ないと…だったら兵長も…。
こんな感じで堂々巡りです。か…買わない…多分。

前振りはこんなですが私は兄さんに心臓を捧げると公に誓った身なのでご安心ください。
そんなわけでなんとか今月中に本編は終わらせたいと思います。連載の17話目。
お付き合い頂ける方は続きからどうぞ。



テツヒロが居なくなってから。
朝は他の者に起こしてもらい、目覚めの紅茶と新聞を受け取るけど、
その他のことは自分でするようになった。

着替えも、髪を梳かすのも、ただ甘えたくて任せていただけで、
本当は一人で出来る。
服を選ぶのは面倒だから、適当にローテーションさせて。
たまに着辛い服にあたった時は、その辺に居る人間を捕まえて
助けて貰ったらいい。
仕事は簡単なことならトモエが手伝ってくれたり、親父が手伝ってくれたりで
なんとか前と同じようにこなしている。

夜になれば一人で入浴し、面倒なので髪をバスタオルでガシガシ拭いて。
パジャマを着て、灯りを消してベッドに入るようになった。
一人でも、他の皆が手助けしてくれるし、自分で出来ることはするから
なんとかなる。
でも、寂しさだけは拭えず、ぼんやりしている時間が増えた。
とくに一人になるとそれが顕著で、自分でも未練がましくて嫌になる。
もう居ないのに。帰ってくるはずないのに。

ずっと、すぐには寝付けなくて、ただひたすら眠れるのを待つ。
早く、一人でも大丈夫になりたい。


それともう一つ困ったことがあった。
あれからまともに食事が出来なくなったのだ。
皆を心配させないようにといくらかは食べるけれど、
少し、しっかり食べた後は決まって後になって嘔吐してしまう。
風呂に入る度、元々日に焼けにくく白い肌は、ますます青白くなり
やせ形の体はそぎ落とすみたく段々と肉が削れていった。

あの日、テツヒロが付けた痕は時が経つに連れ、薄くなっていった。
こんな風に、早く全てのことが薄れていったらいいのに。



彼女が訪ねてきたのは、テツヒロが居なくなって一月程経った頃だった。

「…びっくりした」
「お邪魔することはちゃんと伝えたでしょう。酷いなあ」
くすくすと笑う顔は、俺とはまるっきり逆で明るい。
「本を。たくさん借りたままだったので返しに。それと
あなたの顔を見に来たの」
はい。と本の束を手渡して、じいっと俺の顔を見る。
あんまり解りやすく見てくるもんだから、思わず目が泳いだ。

「見て楽しいもんじゃないだろうけど」
「…ええ。そうね。顔色が酷く悪いわ」
結構鋭い指摘にドキッとする。視界の隅っこに、
唇を尖らせて首を傾げる姿が映る。
「…そうか?」
「それに…ただでさえ小さい顔なのに…頬のお肉が減ってる」
「おい…引っ張るな…」
むいむいと頬っぺたを摘ままれたから、嫌な顔をしてみせる。
伝わったのか伝わってないのか解らないが、手はすぐに離れた。

「周りの人は毎日見てるから気が付き辛いかもしれないけど、
久しぶりに見た私には良く解る。体調、崩してたの?」
「まあ…そんなとこだ。別にそんなに気にすることじゃない」
「そんなわけには…。ねえ…テツヒロさんは?」
姿が見えないけど、と付け足して、彼女はきょろきょろと周りを見渡す。

「あなたの近くにあの番犬みたいな人がいないと変な感じ。今日はおやすみ?」
久々に第三者から聞いた名前に、ズキっと心が痛む音。
でもそれを覚られたくなくて、平気そうな顔を作って口を開いた。

「…もういない」
「……え?どういうこと?」
「あいつは…出て行ったんだ」
出来るだけ、感情が籠らないように。上手く言えてるだろうか。
でも、そんな努力も空しく。
「……あなたがそんなに辛そうなの、もしかしなくてもそうよね。
テツヒロさんがいなくなったからでしょ?」
あっさりと見破られた。

「…目敏いな、君は」
「女の方が鼻が効くものよ。ってそんなことどうでもいい。
あの人、なんでそんな」
「余計なこと言ったし、嫌われたみたいで」
「そんなはず…だって…」
「いいんだ。現にあいつは何も言わないでこの家を飛び出していったんだ。
だから…。そんな気を遣わなくていいよ」

そこまで言うと、もう言うことはない、と言わんばかりに手を払う仕草をする。
そしたら彼女は何やら思案顔。

「…ねえ、彼は行き先も言わずに出て行ったのよね」
「ああ、そうだけど…」
「そう。私この後用事が出来たのでこれで失礼します。
次に会う時には一緒に食事をしましょう。体調、整えておいてね」

にっこりと笑い、手を両手で包むように握った上で、
有無を言わせない力強さでそう言われたら、断ることなんてできない。
「…努力する」
「良かった。それじゃあ。また」

彼女は手を振って部屋を出て行き、乗ってきた馬車に乗り込むと
気忙しく帰っていった。

なんだったんだろう。でもあの明るさに少しだけ救われた気がする。

彼女が帰ってしまってぽっかり空いてしまった自由時間だけど、
何をするでもなく、ソファに寝転がり、ただ天井を見ていた。


……はい次話に続きます~。
お付き合いありがとうございました<(_ _)>
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よしきち

Author:よしきち
『恋する暴君』狂いの管理人。

特に宗一兄さん萌えが末期です。
最近変態が加速してきて
人として色々とアウトです。

兄さんが好き過ぎてヤバい。
二次元逝きたい。

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