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天女の羽衣③

Posted by よしきち on 23.2015 暴君妄想文   0 comments   0 trackback
親不知の不穏な動きが収まりましたよしきちです。
とりあえず一安心ですがまたいつ動きが活発になるか…。
歯医者は…うん、まあそのうち…。

あっという間に今月もにーさんデーですね。
ちょっとずつ書いております連載三話目。
お付き合い頂ける方は続きからどうぞ。




そんなこんなで宗一をお持ち帰りすることに成功した森永。
意気揚々と連れ立って歩きます。

「ホントに襦袢のままでいいんですか?家にひとっ走り、着物取ってきますけど」
「いい。男なんだし別にいいだろ」
「…まあそうです、ね…」
あまり気にしていませんが、宗一の襦袢は薄紅色で、一般的な男性が
着る色合いではありません。それにすこし変わっています。
しかも結構薄手なので、宗一に惚れている森永からしたら少々目に毒でした。
なのであまり隣は見ないようにして歩きます。

「おまえの家、近いのか?」
「そんなに離れてませんよ。もう少しで着きます」
会話から数分したら、話通り森永の家に着きました。


「ここです。どうぞ、あがってください」
「…おまえ、一人暮らしだって言ってたよな」
宗一が目をぱちくりさせます。
「ええ、そうですよ?」
森永に連れてこられた家は、一人暮らしにしては大きすぎたのです。

「なんでこんなにでかい家に住んでるんだ?」
「…その辺はまた説明します。とりあえず中へどうぞ」
なぜか説明をしたがらない森永を不思議に思いつつも、
まあ世話になるのだし細かいことはとりあえずいいか、と家に入ることにしました。


「着物どうぞ。帯はこれでいいですか」
「ん…ありがとう」
「じゃあ俺、お湯沸かしてきますね」
森永から受け取った着物は、宗一より10cm程背の高い森永サイズなので
少々大きくはありましたが帯の下で上手いこと織り込んだらなんとかなりました。

着物を着て、一息ついたところで、森永が戻ってきました。
「良かった。着られたみたいですね」
「おう、なんとかな」
「お湯が沸いたらお茶でも淹れますんで、座って寛いでてください」
「わかった」

また炊事場に戻る森永を見送った宗一は差し出された座布団に座り、
キョロキョロと周りを見渡します。
「…やっぱり広いな。本当に一人暮らしか?」
それに地上に住む人間の持ち物をこんなにたくさん、近くで見られるなんて。
自分が帰れなくなったことよりも、色々実地で観察出来ることが楽しく感じ始めました。
折角だし、この機会だと思って色々観察させてもらうとするか。
うんうんと一人頷いていたら、森永が戻ってきました。

「どうしたんです?」
お茶を差し出す森永は不思議そうな顔です。
「いや。別に」
そう言いつつ、宗一はちゃんと座りなおしました。

「そのうち夕飯にしますね。好き嫌いとかありますか?」
「とくにない」
「じゃあ今日は魚を焼きますね。昼間釣りに行ってたんで鮎があるんですよ」
「へえ。魚か」
「旬だしきっと美味しいですよ」
「そうか、楽しみだ」
話しつつ、さっきまでより随分明るくなったけど、どうしたんだろう。
宗一の表情の変化に戸惑いつつも少し胸を撫で下ろします。

「それと、言いにくかったら言わなくても大丈夫ですけど…」
「なんだ?」
「宗一さんはどうして天の国から地上に降りてきたんですか?」
「ああ…。研究だ」
「けん…きゅう…?」
思いがけない返事に、森永は目を瞬かせました。

でも宗一は気にせずに続けます。
「俺が住んでいるところ…地上の人間が言うところの天の国と
地上は結構違いがあって面白いんだ。だからそれを研究してて…」
「で、地上に降りて色々見てた…んですか?」
「理解が早いな。そーゆーことだ」

学者みたいな人だ。でもそのおかげで降りてきてくれたんだよなあ。
自分にとっては舞い降りた幸運。
なんとか仲良くなって…。出来れば恋仲になりたい。
ぐい、と男らしくお茶を飲む宗一をじっと見つめて、森永は決意を新たにしました。


そして夕方。
森永がせっせと支度をして、夕飯が出来上がりました。
「お待たせしました。じゃあいただきましょうか」
「いただきます」

言ったものの、宗一は手を付けずにじっと鮎を見つめます。
「宗一さん?どうしました?」
「なあ、これどうやって食うんだ?」
「え?塩焼きですからこう…齧り付いて」
「そうやって食うのか」
「もしかして鮎の塩焼き…というか串刺しにして焼いた魚食べたことないとか?」
「いや。魚は初めて食べる」

意外な発言に森永は「ええっ!!」と声をあげました。
「魚居ないんだよな。俺のとこ」
「そうなんだ…。えっと…食べられます?」
「食い方聞いたから大丈夫」
文化的にとか思想的に大丈夫か聞いたのですが、宗一は気にせずガブリと
魚に噛り付きました。

「…どうです?」
もぐもぐと咀嚼している宗一の目は、返事を聞くまでもなくキラキラと輝きます。
「美味いな、これ」
「良かった。たくさん食べてくださいね」
上機嫌の宗一に、森永まで幸せな気分になり、二人して鮎を何匹も食べたのでした。


夜。

「客用の布団がありますから、あっちの部屋に敷きますね」
普通の一人暮らしの男の家にはないであろう客用布団を引っ張り出し、
隣の部屋に運ぼうとしていたら。
「あっちって、おまえはどこで寝るんだ?」
「俺はこの部屋で寝ますよ」
「なんで?」
宗一が心底わけが分からない、という顔で言ったもんだから。

「え、ええっ!?」
森永が声を荒げたのは無理もありません。
「同じ部屋で寝たらいいだろ。うちはそうしてるぞ」
「は、はあ…でも」
宗一に他意はないのでしょうがドギマギしてしまいます。

しかし、彼は彼なりに不安なのかもしれません。
急に帰れなくなったのですし、一人ぼっちにさせないほうがいいのかも。
「じゃ、じゃあ一緒に寝ましょうか。この部屋で」
「おう」

その後並んで就寝することになったのですが。
森永はドキドキしてなかなか寝られず、宗一の気持ちよさそうな寝息を聞いて
一人身悶えたのでした。


無自覚って怖いね!と思いましたが原作の兄さんも森永君の横でクークー寝てましたね。
生殺し!(笑)

ここまでお付き合いありがとうございました。
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プロフィール

よしきち

Author:よしきち
『恋する暴君』狂いの管理人。

特に宗一兄さん萌えが末期です。
最近変態が加速してきて
人として色々とアウトです。

兄さんが好き過ぎてヤバい。
二次元逝きたい。

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