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天女の羽衣④

Posted by よしきち on 28.2015 暴君妄想文   0 comments   0 trackback
毎日トマトを食べてる気がしますよしきちです。
夏になるとこんな感じ。ジューシーなものが食べたいけど
果物はちょっと高いし外れると凹むので、安価で美味しいトマトを食べるのです…。

さて。お話が進むのが遅い連載4話目。
とりあえずここまでupします。

お付き合い頂ける方は続きからどうぞ。


宗一を連れ帰った次の日の朝。

目を覚ました森永は、思わず絶叫しそうになりました。
「なにこれ!!なにこの状況!!」
既の所で声を抑えたのですが、今の状況が掴めません。

隣の布団で寝ていたはずの宗一が、自分にピタリとくっついて
すやすや寝ていたのです。
もしかして夢かな?そうも考えましたが伝わってくる体温や鼓動、
それに自分の理性を試すような香りがこれが現実だと伝えてきます。

「…あれかな。何か俺を試そうとしてるのかな…」
ちら、と顔を覗きこめば、起きている時とは違い、あどけない印象です。
…これはこれで可愛くていいな。
思わず唾を飲み、じいっと見つめます。
そして、少しの間思考停止したところで、いかんいかんと自分の考えを振り払いました。

恋焦がれてずっと待って。やっと接点を持ち、半ば強引でしたが
一緒に暮らせることになったのです。
いきなり手を出すなんてことをしたら嫌われてしまう。
なんとか気持ちを切り替えて、とりあえず宗一を起こすことにしました。

「宗一さん、起きてください」
声を掛けますが反応はありません。
「宗一さん~お~い」
とんとん、と肩を軽く叩きましたが少し眉が寄っただけで起きる気配はありません。
それどころか、起こす声と手を嫌がって森永の胸に顔を埋めてきました。
「ちょ!宗一さんってば!!起きて!お願いだから起きてー!」
理性の糸が切れそうな気がして、森永は必死に宗一を揺さぶって起こします。

「…なんだよ…」
「あああ朝です!起きましょう!」
「うー…」
怠そうに、むくりと起き上がると目を擦って。そして周りを見渡しました。
「…起きました?」
「…あれ?なんだっけ…」

どうやら宗一は寝ぼけているようです。
「ここは俺の家です。宗一さん、帰れなくなってうちに来たんですよ」
森永の言葉に首を捻り、くあ、と欠伸を一つ。
瞬きを数回して、「あ」と声を出しました。

「思い出しました?」
「思い出した。…おはよう」
「おはようございます…」
意思疎通が出来て、森永はやっと一息つけたのでした。

しかし、依然として宗一は半分体が森永の布団の上にありました。
「そ…宗一さん寝ぼけちゃったんですかね。俺の隣にきてましたよ~」
わざと軽く言って反応を伺います。
でも宗一はうろたえるでも真っ赤になるでもなく、顔色一つ変わりません。
「いつもの癖だ。わるかったな」
「…癖、ですか」
「家族で団子になって寝る癖があるもんでつい…」
「へ、へえ…」

なんと罪作りな習慣でしょうか。明日からもこれがあると思うと
いつまで自分が持つか。それとも他の部屋で寝るべきか。
ああでもそうしたらまた「なんで?」って!ああ!
「…い。森永」
「どうしたら…ああ…」
「おい。森永っ」
「は、はい!」
「起きるんだろ?」
「起きます…起きましょう」

二人とも立ち上がり、軽く伸びをして。
ひとまず着物に着替えます。
着替え終わったところで「じゃあ畑に行きましょうか」と森永が言いました。
「畑?お前の家のか」
「ええ。朝ご飯用になにかとりましょう。見たくないですか?畑作業」
「見る」
「じゃあこっちへどうぞ」

家の裏側から外へ出ると、畑が広がっていました。
「結構広いな。これおまえ一人で面倒見てるのか?」
「季節によって植えるものが違いますし、一度に全部じゃないのでなんとか」
「ふうん。なるほどな」

青々と葉っぱが茂っている辺りまで行き、そこでしゃがむと
ハサミを使い蔕を切ります。
「この辺の茄子が食べ頃です。これは…焼き茄子にしようかな」
「まかせる」
森永の収穫を横から覗きこみ、宗一は「ふうん」と声を漏らします。
「畑とかは結構似てる」
「そうなんですね」

採った野菜を宗一が受け取り、二人で食べるのに十分な量を採ったところで
森永が立ち上がり、足に付いた土をパンパンと払いのけました。
「こんなところでいいかな…」
「あれなんだ?」
「え?」
宗一が指差したのは実の生っていない木でした。

「ああ。あれは柿の木です」
「実は生るのか?」
「秋の終わりから冬になれば。あ、登っちゃダメですよ」
釘を刺されて宗一が、ぐっと言葉に詰まります。
「なんでわかったんだ」
「だってあの木、登りやすそうだから登ってみたくなるかなって思って」

「登ったらなんかあるのか?」
「折れやすいんで、落っこちますよ」
「…やめとく」
「そーしてください」
くすくすと笑うと宗一がむう、と口を尖らせます。
「そんなに笑うなよ」

「だって好奇心旺盛だから見てて楽しくて」
「ふうん。そんなもんか」
「そんなもんです。11月頃になったら…」
ここまで言って森永は、その頃宗一さんはここに居るのかな。と頭に過りました。
でも、今それを考えても仕方ない。
それに数か月先の話をするのは不安がらせるだけかもしれない。
そう思って口を噤みました。

「ん?なんか言ったか?」
「いえ。朝ご飯急いで作りますね」

朝ご飯はご飯に味噌汁、焼き茄子と二十日大根の漬物と
シンプルながら美味しそうです。
「「いただきます」」
因みに森永が調理するのを宗一は横でほぼ見ているだけでした。

「今日は何するんだ?」
「そうですね…。畑の世話をしたら宗一さんの着物を買いに町に出ましょうか」
「別に。お前の貸してくれたらいいのに」
「これからどんどん暑くなりますし、薄手の物を用意しておいても良いと思いますよ。
俺のじゃ大きいでしょ?」
「ま、いつ帰れるかわかんねえしな。でも俺金持ってないぞ」
「その辺は大丈夫です」

そこまで言うとその先は言わず、森永は味噌汁を啜りました。
なにか隠してるとこがあるよな…とは思いましたが、
本人が言いたくないことを言わせるのもな、と思い、宗一もまた何も言いませんでした。


まだ接触して半日くらいしか経ってない!(笑)
も…もう少し話を早めたいです。はい。

ここまでお付き合いありがとうございました。
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プロフィール

よしきち

Author:よしきち
『恋する暴君』狂いの管理人。

特に宗一兄さん萌えが末期です。
最近変態が加速してきて
人として色々とアウトです。

兄さんが好き過ぎてヤバい。
二次元逝きたい。

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