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天女の羽衣⑤

Posted by よしきち on 02.2015 暴君妄想文   0 comments   0 trackback
写真の整理をしていたら。

チケット

4月のライブのチケットが出てきましたよしきちです。
23列の11番ですって。
確かその時「すごいのきた」という会話をした気がします。

さてさて。
最近にしては早めに書いてます連載五話目。
ぼちぼちお話が急展開を迎えます。
お付き合い頂ける方は続きからどうぞ。





朝食の後、畑の世話をして。
それが終わったら少し歩いて町へと出かけました。

歩きながら、宗一は周りをきょろきょろと観察します。
「やっぱり人が多いな」
「町ですからそりゃあ…。あ、ありましたよ」
森永が指し示したのは、一軒の古着屋でした。

「ここで着物が買えるのか」
「お金と時間を掛けるのであれば呉服屋で反物から作りますけど、
庶民はだいたい古着屋や質屋で買います。すぐ着られますしね」
「ふうん。そうなんだな」

店に入り、着物を選びますが宗一はその辺は無頓着らしく、
どれでもいいぞ。としか言いません。
なので、森永が見立てて、丈が合うか宗一に充てがって。
数枚の着物と襦袢を買うことにしました。

「これから暑くなるし、麻の着物にしときました」
「そんな何枚も買って大丈夫なのか?」
「大丈夫です。気にしないでください」
「おまえが良いなら良いけど…」
「そろそろお昼ですし、鰻でも食べて帰りましょう」

店を出て森永に言われるまま、ついて歩いていくと。
なにやら香ばしい匂いがしてきました。
「なんかいい匂いがする」
「これが鰻を焼く匂いです。気に入ってくれるといいですけど」

鰻屋に入り、森永が色々と注文をします。
「捌いてから焼くので少し時間がかかりますよ。」
焼けるまでの間、お新香をつまみ、お酒も少し飲んで時間を潰します。
「おまえの漬物の方が美味いな」
「そうですか?」
ポリポリと齧りながらお酒を一口。

「変わった味だけどイケるな」
「お酒もいける口みたいですね」


しばらくしてから出てきた鰻飯を鮎の時と同じように繁々と観察します。
気が済むまで見てから、いただきます、と手を合わせて食べ始めました。

「…どうですか?」
「美味い。気に入った」
「良かった。本当の旬は冬なんですけどね」
「へえ。これも魚か?」
「魚ですけど…ちょっと変わった形してますよ」
「見られるのか?」
「帰りに捌いてるところを覗いて帰りましょうか」

とりあえずは目の前の鰻を食べて。
満腹になって店から出ました。
「お、ちょうど捌くところみたいですよ」
森永に言われて覗いた宗一でしたが。
「…なんか見た目は気持ち悪いな。美味かったけど」
渋い顔をしたので森永に笑われたのでした。




そして。
それからというもの、森永は毎日宗一と一緒で、とても幸せでした。
毎日一緒にご飯の支度(…とは言っても宗一には料理のセンスが
あまりなかったので森永の手伝いをする程度でしたが)をし、
向かい合ってご飯を食べて。
畑仕事をしたり、川で魚を採ってみたり。
労働の後には縁側に並んで座って西瓜を食べて、種飛ばしをして遊んでみたり。

宗一は何にでも興味津々で、教えてやるとそれをやってみようとするので
森永はいつも微笑ましい気持ちで見守っていました。
それに、帰れなくなって仕方なく始めたであろう地上での生活でしたが、
宗一は毎日楽しそうで森永は密かに胸を撫で下ろしています。

でも、やはり問題はありました。
宗一は森永の気持ちは知りませんし、気づく気配も全くありません。
暑くなってきたので、風呂はもっぱら湖で済ませていましたが
男同士だからと隠す気もない宗一は、何も気にせず着物を脱ぎ
気持ちよさそうに水浴びをします。

森永としてはそんなものを近くで見せられる度に
ドキドキして仕方ないので本当は別々で入りたいですが、
そんなことを言ったら「なんで?」と不思議がられそうで
言い出せません。

なるべく見ないように。意識しないように。
それでもチラリと視界に入る宗一の姿に、森永は興奮を抑えるのに必死でした。
宗一が一緒に暮らすようになって、一人の時間はほぼ無くなりましたので
こっそり処理することもままなりません。

夜は夜で気が付けばピタリと隣にくっついて、すうすうと寝息が耳を擽ります。
別の部屋で寝たいと言えばいいのでしょうが、これまた「どうして?」と
言われるのは想像が付きます。

それに。
こんな風に二人の間に隙間がほとんどないくらい近づいていて。
こっそり触れることができるので、どうしても一緒に寝ようと決心がつきません。
何も言えない以上、彼に触れることができるのはこの時だけ。

気持ちを伝えれば、今の関係が壊れてしまうでしょうし、
こんな風に自分に心を開いてくれなくなるかもしれません。
なので森永は一人思いを募らせていきました。

「いつまで持つかな…俺…」
眠る宗一の髪を密かに撫でて、そっと頬に触れます。
ぷに、と薄い肉を摘まんで、くすりと笑いました。
「本当に…全然起きないよな…この人」
指を滑らせて顔の形をなぞり、口付けそうになるのを堪えて。

それでも、こみ上げる愛しさを抑えきれず抱きしめました。
「このままずっと一緒に居られたらいいのに…」
こつり、と額を合わせて独り言つのでした。




宗一との生活が続くうちに、森永はどんどん煮詰まっていきます…。
はてさてどうなることやら。

ここまでお付き合いありがとうございました。
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プロフィール

よしきち

Author:よしきち
『恋する暴君』狂いの管理人。

特に宗一兄さん萌えが末期です。
最近変態が加速してきて
人として色々とアウトです。

兄さんが好き過ぎてヤバい。
二次元逝きたい。

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