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天女の羽衣⑧

Posted by よしきち on 23.2015 暴君妄想文   0 comments   0 trackback
実家で父にジ/ョ/ジ/ョを読むべきと熱弁してきましたよしきちです。
読んでくれない気がしますが。

今月もあっという間ににーさんデーですね。
正直あと一時間で終わるので急いで書きたいと思います。

お付き合い頂ける方は続きからどうぞ。


意外なことに、森永にそんなに怒っていない宗一でしたが。
「暑苦しい!離せ!」
抱き付かれているのに逆毛を立てて暴れます。

ようやく離れた森永の顔は、笑っているのですが涙で濡れていました。
「ったく…」
またかよ、とぼやきつつ。乱暴にですが着物の袖で涙を拭います。
「だって…」
涙を力任せに拭われたのもあって、森永の目は少し腫れていました。

「…疲れた」
「え?」
「疲れたんだよ。もう寝る」
「あ…はい…」
言われて立ち上がり、森永は布団を出してきます。

「宗一さん…隣の部屋で寝ます…?」
あんなことがあった後ですし、気を使って尋ねますが、
宗一は眉を曲げて不思議そうな顔。
「は?なんで」
「だって…」
「もうなんもしねえんだろ。反省したはずだ」
「は、はい」

とは言え、普通気にするはずなのに。
一応気を遣って布団を離れ気味に並べたら。
「何してんだ?」
「……気にならないんですか?」
「別にいつも通りでいい。もしなんかしたら…」
「したら…?」
「…再起不能にするからな」
どこを?と聞きたかったのですが、怖くて聞けませんでした。


結局、いつも通り布団を並べて、並んで寝ることになりました。
でも二人とも目は冴え、寝返りを何度か打ちます。
お互いの寝息は聞こえてこず、段々と目が冴えてきました。
「宗一さん…」
小さな声で名前を呼ぶと。
「なんだよ」
宗一から返事がありました。

「オレ、親と縁切れてるって言ったでしょ?」
「…ああ」
「うちは割と裕福な家で、二人兄弟だったんだけど…。
両親に期待されてた兄が流行り病で急死して、俺に御鉢が回ってきて…」

抑揚の無い声で森永が話すので、宗一は思わず森永の方に
体を向けます。

「急に跡を継げって言われたけど、無理だったんです」
「…なんで」
「…女性を愛せないから」
そこまで言われてどうして自分が惚れられたのか、
少し合点がいきました。

「兄と結婚するはずだった人と結婚しろって言われたんですけど、
その人にも悪いし…どうしても無理で」

「で…勘当されたのか」
「みたいなもんです。親に責め立てられて、耐えられなくなって家を出ましたから」
「…だから、一人で暮らしてるのか」
「ええ…そうです」

目はすっかり慣れて、お互いの姿がぼんやりとですが見えます。
森永は俯いているので表情が伺えませんが、きっとまた
悲しそうな顔をしているのでしょう。
「~~っ…」
それが何故だか耐えられなくて、宗一は森永の方に近づき
頭を抱きました。

「!!宗一さん…?」
宗一の表情を覗こうとしますが、ぎゅっと抱きしめられて叶いません。
「おまえは悪くねーよ」
「…はい」
「だから自分を責めるな」
くしゃくしゃと頭を撫でられて、森永の目は一瞬大きく開き、
そしてぎゅっと閉じられます。

今度は、抱きしめても怒られませんでした。

そのまま、宗一の心臓の音を子守唄にするように
森永はゆっくりと眠りにつき、宗一もまたいつの間にか意識を手放していました。


翌朝。

先に目が覚めた森永は、宗一の寝顔を見て幸せいっぱいに笑うと、
一人で起き、支度をして畑に出ました。
食べる分の野菜を取って、朝ご飯の支度をして。

おおよその準備が整ったところで宗一を起こします。
「宗一さん起きてください」
肩を優しく叩くと、何度か眉と瞼が動いて、それから目がぼんやりと開かれました。
「おはようございます」
「…はよ」

のそのそと体を起こし、伸びをしたところで。
「…痛え……」
「え」
「…体が痛いっつんてんだよ」
じとっとした目が森永を責めます。

「…えと…その…」
「今日はなんもしねーからな!!」
「大丈夫です!宗一さんはゆっくりしといてください!」
満面の笑みで言ったら、イラッときたのでしょうか。

「死ね!」
鳩尾に拳を叩き込まれました。
「ぐっ!!」

その場に森永が蹲り、少しだけ気が晴れたのでしょうか。
「今日の飯、なんだ?」
いつもと同じように一日が始まりました。



どうやら兄さんのお兄さん気質が爆発したようです。
いつも通り!

ここまでお付き合いありがとうございました。
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プロフィール

よしきち

Author:よしきち
『恋する暴君』狂いの管理人。

特に宗一兄さん萌えが末期です。
最近変態が加速してきて
人として色々とアウトです。

兄さんが好き過ぎてヤバい。
二次元逝きたい。

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