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With or without you  後篇

Posted by よしきち on 11.2016 人様に書かせたよ!   0 comments   0 trackback
え?いつの間に八月に祝日が???と思ってる方よしきちです。

まあ祝日は基本出社日なんですけどね(白目)
有給奨励日だとかで有給で休めってことで休みましたが(黒目)

くしくも本日はわんわんデー。超久々のわんわんデー。
なのでwasaさんに書かせた兄誕SS後篇、森永君視点を。





「うわっ」

駅構内を出た瞬間に、思わずしかめっ面をしてしまったが仕方がないと思う。

駅の外は、まるでバケツをひっくり返したかのようだ。
今日は仕事が散々だった。駆け込みの案件は入って来るわ、
同僚の小さなミスが転じて取引先と問題が発生し、その対処に追われたり。

それでも今日は何とかケーキ屋が開いている時間に間に合わせようと、
いつもの倍の集中力でもって何とか今日中にしなければいけない事を片してきた。
が、挙句の果てにはこの大雨で電車が遅れ、最寄り駅に到着した時にはへとへとになっていた。

その上この雨である。もう夜も遅めの時間、
この雨の中考えることは皆同じかタクシーの空車待ちも全く見当たらない。

「何とかお店が開いてるのに間に合わせたいな・・・」
そう呟いたところで、今から歩いて行ってもギリギリでケーキ屋の閉店時間には
間に合わなそうであるし、車があるわけでもない。
10秒ほど暗い雨を見つめた後、一か八かと傘と携帯を鞄から取り出し進み始める事にした。




宗一が目を覚ました時にはリビングは真っ暗になっていた。
どうやらソファーで寝てしまっていた間に夜になっていたらしい。
中途半端に寝てしまった後の、あの独特の気分の悪さを感じつつ時計を確認すると、
既に10時近くを差しているいる。

夕飯を食べそこなっちまったな。冷蔵庫の中を確認しつつ、
いやこの時間だしどうせなら森永を待つか…遅くなるっつってたしな、先に適当に摘まんでおくかな。
などと思案していると、玄関から鍵を開ける音がした。

「ただいまー」
「おう、帰ったのか。言ってたより早かったな」

と玄関に、目を見やると濡れねずみになった森永が靴を脱ぎにくそうに引っ張っていた。

「………お前傘忘れたのか?いつも持ってんのに」
「んー、いやこれはですね」
そんな事を言っている間にも、奴のスーツと髪からは水が滴っている。

「とりあえずさっさと風呂入って温まってこい。風邪ひくぞ」と
歩くたびに水をまき散らす森永を誘導する
。何でこいつはこんなびしょ濡れになって帰って来るんだ。さっぱりわからん。
弱くなるまで待つか、タクシーやら傘持ってくる様に頼むとかしねえのか。
全くこいつの考えることは分からんな。
そう思いながらふとあいつの鞄を見ると、横にはどう考えても会社には不必要だと思われるものが鎮座していた。





俺がシャワーから出ると、先輩がしかめっ面でコーヒーを淹れていた。
何でだろう。コーヒーってそんなに険しい顔で淹れるものでしたっけ。

「先輩?どうしたんです?」
「お前・・・・・」
「お腹空いてるんですか?だったら冷蔵庫の中に下ごしらえしたのがあるから、それで・・・」
「ちげーよ!何だこれ」

先輩の視線の先には、ついさっき買ってきたホールケーキの小さい箱。

「先輩、甘いものあんま食べないから小さめのサイズにして貰ったんですけど、もっと小さい方が良かったですか?」
「違う!何で仕事で遅くなったお前がこの大雨の中ケーキ持ってんだよ」
「だって今日は先輩の誕生日だから、豪華なディナーは時間的に無理でもケーキ位って思って」
と言った瞬間に、ごすっと顔に強めの裏拳が入った。中々痛い。
夜遅くに仕事から帰ってきて、夕飯を作ったり誕生日祝おうとしている人間にあんまりじゃないですか?


そんな感じで俺が手短に夕飯を準備している間もしかめっ面の先輩だったけど、
出来上がった料理を運ぶ手伝いはしてくれた。
「とりあえず、ご飯食べましょ?せっかくの記念日なのに、そんな豪華じゃないのが残念ですけど」
ちゃんとしたお祝いは時間のある週末にする事にし、
テーブルの上にはいつもとそれほど変わらないメニューが並んでいる。

そんな遅い夕飯の最後。ケーキ屋さんのお姉さんが付けてくれた
ロウソクに火を灯そうとすると、珍しく先輩が話を戻した。
「お前は頭が良いのか悪いのか時々分からんな。
さっきは、どうやって買ってきたの買って聞いたんだ。もうこの時間じゃ店も閉まってただろ。」

ああ、そっちですか。

「えーとですね、俺が駅着いたとき、普通に歩いても間に合わなそうなんで、
電話して無理言って少し延長して貰ったんです。
それでもギリギリだったんで、走って行って何とか買えました~。
で、店から出たら風と雨でケーキがびしょ濡れになりそうだったし、
さっき走った時点でもう俺自身はたいがい濡れてたんで、こう懐に入れてですね~」

「馬鹿か。そこまでしなくったって良いだろ。仕事も無理しやがって。
もう俺もそういうのが嬉しい年でもねえしな」
ロウソクの揺れるひかりに照らされた先輩の横顔を盗み見る。
「そう言ってもお祝いしたいじゃないですか。年に一回、先輩の大切な日でしょ?」
「………びしょ濡れになって必死で走ってまで買うもんでもねーだろ…」
あれ?どんどんトーンが小さくなっていく

「俺が今日先輩と一緒にいて、一緒にお祝いしかったんですよ?」

先輩は少しうつむいて、俺は表情を見ることはできなかった。
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プロフィール

よしきち

Author:よしきち
『恋する暴君』狂いの管理人。

特に宗一兄さん萌えが末期です。
最近変態が加速してきて
人として色々とアウトです。

兄さんが好き過ぎてヤバい。
二次元逝きたい。

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